およそ日刊「俳句新空間」
-BLOG俳句新空間‐編集による日替詩歌鑑賞
今までの執筆者:竹岡一郎・仮屋賢一・青山茂根・黒岩徳将・今泉礼奈・佐藤りえ・北川美美・依光陽子・大塚凱・宮﨑莉々香・柳本々々・渡邉美保
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2017年9月4日月曜日
続フシギな短詩199[吉田恭大]/柳本々々
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名詞から覚えた鳥が金網を挟んでむこう側で飛んでいる 吉田恭大 最後はこの歌で終わりにしようと、おもう。 高柳蕗子さんが『短歌の酵母Ⅱ 空はともだち?』において最後にあげられている歌だ。 喜びも悲しみもしない。この無感動には、“興ざめ”が感じられる。 ...
続フシギな短詩198[野口あや子]/柳本々々
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良い本です よければ貸します じわじわと春の唾液を滲ませて言う 野口あや子 さいきん谷川電話さんの歌集について書かせていただく機会があって、そのとき、唾液というのは短歌においてどんなふうに歌語として培われてきたのだろう、と漠然と考えた。 二種類の唾液が溶け...
2017年8月24日木曜日
続フシギな短詩174[米山明日歌]/柳本々々
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鏡から帰って米を研いでいる 米山明日歌 『川柳ねじまき』からもう少し続けてみようと思う。 前回、川柳の主体は〈想像界〉からやってくると述べて終わったけれどまさにこの明日歌さんの句がそれをあらわしている。 「鏡」というイメージの想像的写し合わせの世界から「帰っ...
続フシギな短詩173[瀧村小奈生]/柳本々々
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まだすこし木じゃないとこが残ってる 瀧村小奈生 小奈生さんの川柳にとって「木のとこ」と「木じゃないとこ」を確認するのはとても大切な作業になる。たとえばこんな句がある。 息止めて止めて止めて止めて 欅 瀧村小奈生 〈そう〉なろうと思えば、息を止めつづけ...
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