およそ日刊「俳句新空間」
-BLOG俳句新空間‐編集による日替詩歌鑑賞
今までの執筆者:竹岡一郎・仮屋賢一・青山茂根・黒岩徳将・今泉礼奈・佐藤りえ・北川美美・依光陽子・大塚凱・宮﨑莉々香・柳本々々・渡邉美保
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飯田有子
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2017年9月4日月曜日
続フシギな短詩198[野口あや子]/柳本々々
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良い本です よければ貸します じわじわと春の唾液を滲ませて言う 野口あや子 さいきん谷川電話さんの歌集について書かせていただく機会があって、そのとき、唾液というのは短歌においてどんなふうに歌語として培われてきたのだろう、と漠然と考えた。 二種類の唾液が溶け...
2016年12月6日火曜日
フシギな短詩64[フラワーしげる]/柳本々々
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何だっけ映画に出てくる動物の名前 何だっけ動物の種類 何だっけ動物って フラワーしげる フラワーしげるさんの短歌を繰り返し読んでいて気がつくのは語り手の奇妙な〈忘却〉の仕方である。それは掲出歌のように「何だっけ/何だっけ/何だっけ」という意味のレベルで〈忘却〉が...
2016年8月2日火曜日
フシギな短詩28[飯田有子]/柳本々々
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たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔 飯田有子 この歌の〈格差〉に注意してみたい。私はこの歌の〈読解のしがたさ〉としかしそれでもさし迫って現れてくる〈切迫〉はこの歌に内在している〈格差〉にあるような気がするからだ。 まずこの歌の構...
2016年2月19日金曜日
フシギな短詩3[イイダアリコ]/柳本々々
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淡雪やゴジラのつま先冷えにけり イイダアリコ わたしたちは映画というメディア=視座を通していつもゴジラを俯瞰でみている。 でも、考えてみてほしい。わたしたちが現実で出会うゴジラはいつも「つま先」でしかないはずなのだ。だからもしあなたがゴジラに遭遇したとしても...
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