およそ日刊「俳句新空間」
-BLOG俳句新空間‐編集による日替詩歌鑑賞
今までの執筆者:竹岡一郎・仮屋賢一・青山茂根・黒岩徳将・今泉礼奈・佐藤りえ・北川美美・依光陽子・大塚凱・宮﨑莉々香・柳本々々・渡邉美保
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2017年9月29日金曜日
超不思議な短詩230[江國香織]/柳本々々
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身も世もなく恋をした果ての結婚も なんとなくなりゆきで 気がついたらしていた結婚も結婚で 世界じゅうに結婚が あふれ返っているのでした たとえばこの あかるい夏の夕暮れに 江國香織「世界じゅうに結婚が」 江國香織さんの詩を読んでい...
2017年8月30日水曜日
続フシギな短詩186[萩原朔太郎]/柳本々々
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まつくろけの猫が二疋(にひき)、 なやましいよるの家根のうへで、 ぴんとたてた尻尾のさきから、 糸のやうな《みかづき》がかすんでゐる。 『おわあ、こんばんは』 『おわあ、こんばんは』 『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』 『おわああ、...
2017年8月29日火曜日
続フシギな短詩184[茨木のり子]/柳本々々
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わたしが一番きれいだったとき 街々はがらがら崩れていって とんでもないところから 青空なんかが見えたりした (……) だから決めた できれば長生きすることに 年とってから凄く美しい絵を描いた フランスのルオー爺さんのように ...
2017年8月27日日曜日
続フシギな短詩178[大岡信]/柳本々々
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名前にさわる。 名前ともののばからしい隙間にさわる。 さわることの不安にさわる。 さわることの不安からくる興奮にさわる。 興奮がけっして知覚のたしかさを 保証しない不安にさわる。 大岡信「さわる」 大岡信さんの有名な詩で、戦後詩のアンソ...
2017年8月23日水曜日
続フシギな短詩172[川口晴美]/柳本々々
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わたしたち お墓参りみたいに 動物園に行くみたいに おにぎりやサンドイッチを持って それが何だったかわからないくらい壊れてしまった欠片を踏んで 生まれたばかりでまだ何になるかわからない欠片に混じって あそこまでゆきましょう ...
2017年8月22日火曜日
続フシギな短詩169[飯島耕一]/柳本々々
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きみがあれほど見たのだから プールの四角な青空も 見知らぬ女の背中の水滴も 唇の 佐久間良子のポスターも すべてきみのものだ きみはあれほど見られたのだから きみは四時半とは 何時のことですかと 水着の小学生にきかれたの...
2017年6月21日水曜日
続フシギな短詩127[疋田龍乃介]/柳本々々
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700枚の閉ざされたあなたが 書いた長編スピーチ文の中の湯船にすら 簡単におぼれてしまっている自分が いることへの僕は毎日可愛がって 可愛がってしていた犬と ゆく末をサイコロの目と睨みあい 決断している朝 唱えるように いぬ...
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