2014年12月30日火曜日

きょうのクロイワ 10 [鷲谷七菜子]  / 黒岩徳将


どこからか道の来てゐる焼野かな 鷲谷七菜子

いつもの道が違ったように感じられる野焼なのだろう。道が意思を持って、この場所が終着点であるかのように焼野に集まったような感覚。「どこからか」は冒険だと思うが、のびのびとしている強さがある。

(第五句集「天鼓」より)